厳粛な祈り、鶴ヶ城に1万本の炎が灯る、会津若松の絵ろうそく祭り

絵ろうそくとは

会津に伝わる伝統工芸

和ろうそくの炎って独特の風情がありますね。

あの、胴体の絵柄、色のつけ方に風合いがあるんだと思います。

そんな和ろうそくを使った祭りが会津で行われます。

冬の二月、寒空の元、雪の積もった風景で結構有名になっています。

さて、会津の絵ろうそくの歴史は結構古いんです。

今から500年ほど前ですが、宝徳年間に領主であった芦名盛信という人が漆=うるしの植樹を奨励したことに端を発したと言われています。

うるしの樹液は漆塗料になって、漆器の製造へ繋がります。そして、うるしの実からとれる、木ろうがろう族の材料として利用されたのです。

その結果、漆器とろうそくは会津の伝統的な産業になっていったわけです。

絵ろうそくが誕生

高級品として発展

江戸時代に、参勤交代の時の献上品に南天と福寿草の絵ろうそくを献上したそうです。それが、将軍綱吉に喜ばれたことで、会津絵ろうそくは世間に知られることになります。

その後、神社仏閣への奉納や高級な贈答品として、上流社会で愛用されます。冬に、仏壇に供える花の代わりに絵ろうそくを飾ったといわれています。

菊、牡丹、藤などの季節の草花が色鮮やかに描かれている会津絵ろうそくの製造は、すべてが手作業で行なわれているそうです。

この職人技が感じられる会津絵ろうそくを世間に広く知ってもらうために始まったのが、合図絵ろうそく祭りなんですね。

やわらかく、あたたかい絵ろうそくの光は私たちの心まで明るくやさしく照らしてくれるようです。

ゆきほたるとは?

会津絵ろうそく祭りの愛称

平成12年、第1回の祭りを開催した時にネーミングを募集しました。その中で雪景色の中にゆらめく灯火をイメージする「ゆきほたる」という名前に決まったということです。

この1回目の絵ろうそくまつりは、みぞれの中、御薬園で行なわれました。この時から、小さな子供から年輩の方までとても幅広く、多くの人々の参加があり、これ以来、毎年開催する恒例行事になったのです。

絵ろうそく祭りのみどころ!

夜間の風景は絶品

御薬園のエリアは「静」の世界です。そして、鶴ヶ城エリアは「動」の世界、となっていて、それぞれ異なった楽しみが体験できます。

御薬園

竹筒で心字の池の周りを取り囲みます。そして、幽玄・幻想の世界を現出しています。

鶴ヶ城

会津本郷焼の瓦燈と会津塗り燭台を用いて、会津絵ろうそくを灯しています。

2日間とも夜間登閣(有料)が可能です。天守閣から見ると、地上とはまた違った感じです。そして、ろうそくがえがく大きな絵柄が見られるのも最高です。

鶴ヶ城と御薬園以外の市内の各地で催しがあります。

会津若松駅や会津東山温泉、七日町通りの阿弥陀寺や北出丸大通りの西郷頼母邸跡付近でも会津絵ろうそく灯されます。

これらには、町内会や商店街の参加も多く、街を挙げての一大イベントへと発展しました。それぞれの会場ごとに趣向の異なった燈火が見られるのも一興です。

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